【はたらく意義と協働】~校内実習を通してキャリア発達を促す~(中学部)
中学部の作業学習では、木工班、紙工班、工芸班、家庭班、カレンダー班の5つの作業班に分かれて学習に取り組んでいます。
高等部の校内実習は、二週間(計10日間・校外実習を含む)行いますが、中学部においては5日間の実習に取り組みます。
中学部では、各作業班における活動を通して、あいさつや身だしなみ、時間やきまりの遵守、体調管理など、将来の自立と社会参加に向けて必要な基礎的・基本的な資質・能力を育んでいます。
地域の小学校や小学部から、本校中学部へ入学した1年生にとっては初めての校内実習となりました。将来の就労や社会参加のためには、中学部の今の段階から
・自分のことは自分でやる
・生活リズムを整える
・きまりやルール、マナーを守る
・相手や周りの人のことを考える
・我慢や自己調整ができる
・一人でできることを増やしていく
などの意識や意欲、態度を育み、個々のスキルアップを図っていくことが求められます。
また、これらの資質・能力、態度の育成は、学校の授業や学習活動のみならず、普段の家庭生活や社会生活においても、学校と家庭、関係機関等の連携を図りながら、段階的・系統的に取り組んでいく必要があります。
実習期間の中盤に差し掛かると、生徒たちに疲れが見えはじめ、ミスが増えたり、効率よく作業に取り組むことが難しくなったりすることもありましたが、休憩時間にしっかりと体を休めることや、気持ちを整えたり、メンバー同士で協力し合ったりすることで、5日間の校内実習を終えることができました。
実習を通して生徒たちは、あいさつや身だしなみを整えることや、人とのコミュニケーションの大切さ、最後まで責任をもって仕事に取り組むことの重要性に少しずつ気付くことができたように思います。
今回の校内実習で学んだことを生かし、普段の作業学習に目標をもって取り組んでいくとともに、将来の自立と社会参加へ向けた意識・意欲を高め、個々のキャリア発達を促していくことができればと思います。(中学部担当/情報教育部主任)