【経験交流によるアイデアの創出】~ホワイトボードミーティング~(地域支援センター特別支援教育研修会)
「合言葉は「つなぐ・むすぶ・わたす」~ファシリテーターになろう~」
特別支援教育に携わっていると、校内外における支援会議や保護者等との懇談において、様々な”対話”に基づきながら、必要な情報や課題の整理を進めていく場面が必ずあります。「特別支援コーディネーター」となると、それが所属校における”役割”として求められてきます。
【ホワイトボードミーティング®とは】
ホワイトボードを活用して進める会議の方法のことです。
進行役をファシリテーター、参加者をサイドワーカーと呼びます。
ファシリテーターが参加者の意見をホワイトボードに書くことで、”何を話しあっているのかが明確”になり、効率的・効果的に会議が進みます。
このような「ファシリテーション」の技術を学ぶことを目的とし、「ホワイトボード・ミーティングⓇ」の伝道師の1人、北海道教育大学釧路校 准教授 田中雅子 氏を本校へお招きし、研修会(講演・演習)を行いました。
【経験交流と対話により新しいアイデアが生まれる】
「経験交流」とは、異職種の人との階層や役割を超えた出会いと交流、異なる価値観や考え方など多様性との出会いから得る新たな気づきの場を指します。今回初めて会った人との対話や実践を通して、「ホワイトボード・ミーティング®」の基本的な進行や技術について学びました。
企画会議や模擬ケース会議を重ね、それぞれがファシリテーターの役割を経験したり、参加者同士での”対話”を重ねたりしながら、合意形成や課題解決に向けた会議の進め方を学ぶことができました。
【参加者の声】
<地域の小中学校・高校・特別支援学校の教諭、特別支援教育コーディネーター等>(約30名)
「ファシリテーターの立場でケース会議を進めていく上で必要な技術を知ることができた。」
「少し自信がついた。」
「子どもたちへの指導、同僚とのかかわり、保護者との連携など新しい視点をいただいた。」
「ファシリテーションを経験し、聞いてもらえている感じがした。承認されている感じがした。」
「学んだことを勤務校でも広め、生かしていきたい。」
<オンライン参加>(本校教員約100名)
「話を聞いているつもりでも無意識的に自分が話し始めていることがあり、聞き役に徹することの難しさを感じた。」
「一人一人の意見を可視化したことで、企画・会議の本質をとらえることができ、意見が出やすくスムーズに進めることができた。」
「ホワイトボードミーティングを初めて体験したが、学習計画や行事の立案・企画、新たな学びや活動の創造など、様々な場面において活用できると感じた。」
これらの研修を通して得た新たな知識や教育的スキルを有効に活用し、教職員間だけでなく、保護者や関係機関、地域の皆様との「対話に基づいた創造的な学校づくり」に向け取り組んでいきたいと思います。(教育支援部(藤田)・情報教育部(木谷))
【ホワイドボードミーティング開発者 ちょんせいこ氏来校予定】
令和6年12月13日(金)
ホワイトボード・ミーティング®︎開発者(株式会社ひとまち代表)のちょんせいこ氏を本校へお招きし、「学習組織を活性化させるファシリテーション」と題し講演の機会を設定させていただくこととなりました。