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【実体験からキャリア発達を促す】~現場実習における成功と失敗経験から得られるもの~(高等部進路担当)

 特別支援学校では、児童生徒の実体験を重視した教育が進められています。その一つに「産業現場等における実習」(現場実習)があります。

実際の企業や事業所等へ出向いて実習に取り組む


 現場実習は、企業や事業所等の皆様の理解と協力を得て、実際の企業や事業所等に出向き、実習が行われます。

校内実習では木工班・窯業班・産業班・工芸班・家庭班・農園芸班・基礎作業班・リサイクル班などの各作業班にわかれ取り組んでいます

 概ね二週間に渡り実習が行われますが、6月10日(月)より前期の現場実習(校外実習及び校内の各作業班における実習)がはじまりました。
その中で生徒たちは様々な「経験」を積んでいきます。

 これらの「働く経験」を積むことで、「働く」という具体的なイメージをもつとともに、様々な「気付き」を得ることができます。
 実習先での経験により、達成感ややりがいを感じ、卒業後はこの仕事を希望したいと思う生徒もいる反面、
「思っていたものとは違った。」
「こんなはずではなかった。」
「この仕事は自分には合わない。」

と感じる生徒もいます。 

 社会生活の中には、実際に体験してみなければわからないことが多々あります。本人の適性に合った職場にめぐり合うことは簡単なことではありませんが、現場実習を通しての「成功体験」と「失敗体験」は、自己のキャリアを考えるにあたって必要不可欠な経験であると考えます。

 高等部卒業後は、社会生活の場へと羽ばたいていくことになります。
実習における様々な「気付き」や「体験」をもとに、個々のキャリア発達を促すとともに、卒業後の職業生活・社会生活に必要な力を身につけ、より良い社会人として生きる力を養うことができればと思います。 
 生徒本人が試行錯誤しながらも、自信をもって自分の進むべき道に向かって進んでいくことができるよう、これからも支援してまいりたいと思います。(高等部 進路担当:山内 情報担当:木谷)

【特別支援学校におけるキャリア発達支援について】