【玉ねぎの緑の部分って何?】~農作業を通しての気付きと探究~(ふくしまの未来を担う人材へ)
昨年度から栽培している玉ねぎの収穫作業が始まりました。
マルチを剥がし、玉ねぎが腐ってしまわないように良い天気の日に一気に抜き取ります。
大玉は保存が難しいため販売用に袋詰めし、学校見学会等で来校いただいた方に販売したいと思います。保存に適した大きさのものは陰干しし、地域の方などに販売ができるよう準備をします。
前期産業現場等における実習(校内実習)では、農作物の栽培に関する基礎知識を学ぶとともに、販売活動を通して職業観・勤労観を養うことを目的として学習を行いました。
「玉ねぎの緑の部分は何だろう?」
ある生徒の疑問の声から玉ねぎの不思議にせまります。
実は、私たちが食べているのは、たまねぎの「葉」なのです。
玉ねぎは根菜に分類されますが、普段私たちが食べているのは葉の根元の膨らんだ部分にあたります。この部分は、成長するにしたがって厚みが増し、重なり合って球体のようになります。
これを1枚ずつはがしていくと、魚の鱗(うろこ)のようになることから、
「鱗茎(りんけい)」と呼ばれています。
農業専門の教員から、玉ねぎの緑の部分が葉であるという話を聞いた生徒たちは驚きの声をあげていました。
教員の話を聞いたり、タブレット端末を活用したりしながら情報収集をし、栽培している品種についての探究と学びを進め、品種の特徴からオススメの調理方法について考えました。(情報活用能力の育成)
「この品種は”甘みが強い”と書いてあるからサラダにするのはどうだろう。」
「”炒めると甘くなる”みたいだから玉ねぎステーキがいいな!」
といった生徒たちのアイデアが聞こえました。
販売会にお越しいただいた際にはぜひオススメの食べ方についても質問していただけたらと思います。
高等部農園芸班では、これからも”生徒の疑問の声”や”気付き”から、栽培している野菜や農作物についての探究活動に取り組んでいきます。
様々な探究活動を通して、子どもたちが将来の自立と社会参加のために必要な知識や技能、態度を習得するとともに、就労への意欲を高め、”未来の福島”を担う人材となって巣立っていくことができればと思います。
(高等部農園芸班担当・高等部理科担当)