【海の生き物に触れる】~アクアマリンふくしま移動水族館~(小学部)
「本当に水族館がくるの!?」
7月3日(水)「環境水族館 アクアマリンふくしま」の移動水族館(アクアラバン)が、いわき市小名浜から遥々あぶくま支援学校にやってきました。
体験するのは、小学部の子どもたち。
子どもたちは期待感にあふれた表情を浮かべ、今か今かと待っていました。
アクアラバン(移動水族館)は、専用トラックの中に水槽があり、生きている海の生き物を観察したり、実際に触れたりすることができる水族館です。
タッチプールでは、福島県の沿岸部に生息するウニやヒトデ、ナマコなどを手にとって観察したり、感触を感じたりすることができました。
積極的に触ろうとする子もいれば、少し怖がりながらも手を伸ばそうとす子もおり、「さわってみたい!」「ちょっとだけさわってみようかな…」
など、海の生き物に対する興味・関心の高まり、チャレンジしようとする姿がありました。
「ハンズオン」は、水生生物のはく製、標本などが展示されており、実際に触れたり、水生生物の生態について直接担当の方から教えてもらったりすることができる活動です。
マンボウやアザラシのはく製を何度もなでたり、サメの歯に触れたりしながら、「チクチク」、「ザラザラ」などと、それぞれの手で感触を感じていました。
マンボウが大人になった時の大きさは、子どもたちが10人以上も座れる大きさであることにとても驚いていました。
海洋ごみの現状や持続可能な海洋資源のあり方についての展示では、「ごみは持ち帰りだね。」という子どもたちの声も聞こえてきました。
自らの生活と関連付け、それらに”気づき”、身の回りの自然を大切にしようとするきっかけとなったように思います。
あぶくま支援学校のある福島県郡山市には、海がありません。
(※福島県はとても広く、いわき市の海岸までは約80kmほど離れています。)
海辺の生き物を初めて目にする子どもたちもいましたが、海の生き物をじっくり見たり、直接手に取って触ったりする経験は、子どもたちの「やってみたい!」という思いや、「なぜ?どうして?」といった気持ちを引き出すことができる貴重な体験となりました。
子どもたちとの「対話」や「体験」を中心とした活動を通して、自分の言葉で思いを表現しようとする意欲を育むとともに、様々な気付きや発見の中から、生き物や自然を大切にしようとする気持ちを育むことができればと思います。(小学部理科担当・情報教育部)