【対話による気付きと学び】~冷たいペットボトル表面の水はどこから?~(高等部1年理科)
冷たい飲み物を入れたコップや凍ったペットボトルをテーブルに放置しておくと、やがてその表面に水滴がついてきます。容器を持つたびに手やテーブルが濡れてしまうので困ってしまった経験もあると思います。
「なぜ?」、「どうして?」、「この水はどこから来たの??」
理科の学習では、子どもたちの「対話」に基づいた学習に取り組んでいます。
グループごとにぞれぞれが思ったこと、考えたことなどを話し合いながら、その理由・原理について「仮説」を立てました。
「たぶん中の氷が溶けたんだよ。」
「ペットボトルに穴があいてるんじゃないかな?」
「でも、先生は今朝コンビニで買ってきて蓋は開けてないって言ってたよ。」
「そっか!」
「お店の冷凍庫の中にあった凍った霜がペットボトルに付いて、それが溶けて皿に水がたまったんじゃないかな?」
「最近急に暑くなってきたからペットボトルの中の氷が溶けて水滴ができたのかな?」
「空気中の二酸化炭素と窒素が関係してるんじゃない?」
「空気が水蒸気になったのかな?」
「この前自販機で冷たい飲み物を買ったんだけど、あの時も同じように水滴が付いてたよ。」
「なんでだろ・・・。」
様々な意見や考えのほか、自分の日常生活の中での経験などについての話題も出ました。
理科の授業を通して、「あれっ?不思議だな」「なんでだろう?」「考えていたことと違うなぁ」「そっか!そうだったのか!」といったことを考えたり気付いたり、想像したりする経験は、きっとこれからの生活や人生を豊かにしてくれるものであると考えています。
「対話」を中心とした活動を通して、自分の言葉で表現しようとする意欲や、自分の考えを伝える力を育むとともに、様々な「気付き」や「発見」の中から、科学的な事物・現象について学んでいくことができればと思います。(高等部理科担当 木谷)