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【土作りから学ぶ基礎・基本の大切さ】~農作業を通した人材の育成①(高等部農園芸班)

 高等部農園芸班(作業学習)は、3年生8名、2年生8名、1年生6名の計22名で活動しています。

 例年、農園芸班を希望する生徒の多くが、「収穫の喜びを味わいたい」という思いを抱いて参加しますが、石拾い、除草、堆肥まきなどの活動が多く、子どもたちからは「想像してたのと違って大変です!」といった声があがります。

何度も何度も草むしり

 拾っても、拾っても出てくる石の数々、抜いても、抜いても生えてくる雑草たちと対峙する日々の繰り返しの中で、
「物事に根気強く向き合うことの重要性」
「基本作業の繰り返しの重要性」
などについて、体験的に学習していきます。

 ある日、昨年度も農園芸班に所属していた生徒から新たに班のメンバーとなった生徒に対して「収穫のために大切な作業だから頑張ろう!」といった前向きな言葉や、「石拾い、除草は農園芸班の基本だよ。」といった言葉がありました。初めて農園芸班に所属する子どもたちが「新たな気付き」を得る貴重な機会となりました。
 経験のある先輩からのアドバイスにより、子どもたち同士の「対話」と「気付き」が生まれ、個々の学びが深まってきています。
 
 もうすぐ昨年度から育てている玉ねぎやにんにくが収穫期を迎え、収穫の喜びを感じられる季節となります。今後も農園芸班での日々の作業や、子どもたち同士の「気付き」と「学び合い」を通して、何事も粘り強く取り組むことができる力や、協働する力を育むことができればと思います。