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【風とゴムの力】~理科の見方・考え方をはたらかせる~(中学部1年)
「身近なものはどうやって動くのだろう?」
物は”力がはたらいているから動く”ということを日常生活の中で、生徒は感覚的に理解しています。特別支援学校中学部では、1学年で初めて理科という教科を学びます。
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中学部理科では、身近な事象に疑問をもち、疑問を解決する中で、感覚的な理解を言葉や動作等で生徒自身が表現できるように、理科の資質・能力を育みます。
実験はうまくいかないことがあるものです。うまくいかない場合、どうしたらうまくいくか、考えて工夫することが大切と伝えます。
うまくいかず困ることもある、これからの学習や失敗経験は、人生において大切な力と考えています。
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ゴムにかける力、風を起こす力が「強い」「弱い」その違いによる結果を予想し、比較する実験です。
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教材作成において、生徒が自分でできるように、ヒモを引く動作のみで発進できる要素は必須でした。あとはどう比較するか、分かりやすいか、生徒に合っているかという観点で活用することとしました。
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自分でゴムを引っ張ったり、うちわで風を起こして感覚的に「強い」「弱い」を実感したりしながら、ゴムの設置位置のマーキングや「強い」「弱い」の言葉で比較しました。
・教師「ゴールするにはどうしたらよいか」
・生徒A(ゴムを強く引いて見せる動作)
・生徒B(「強い」の文字カードを指さす、貼る)
・生徒C「強くする!」
初めはゴールまで届かなかったこともありましたが、自分で考え工夫し、ゴールに辿り着くことができたときには、笑顔が溢れていました。
今後も子どもたちが、”できた” ”わかった”と感じることができるような学習活動を展開し、科学的な事物・現象について学んでいくことができればと思います。(中学部理科担当)
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